2012年02月27日

石坂団十郎チェロリサイタル

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なんとも古風な、歌舞伎役者のような名前だなあと思ったら、父上が日本人、母上がドイツ人のドイツ生まれだそう。
ご両親はあえてそういう名を選んだのでせう。
ちなみに、昨夜のリサイタルでピアノ伴奏をしたのは、お兄さんの石坂清人(きよんど)さん。

演目はシューマン、コダーイ、ベートーベン、ブラームス。
印象的だったのは、2曲目のコダーイのチェロソナタ。
コンテンポラリーな変拍子は、いまいち好みではないのだけど、なぜだかこの曲は懐かしかった。
チェロの深淵な音色と、どこか東洋的な旋律がそうさせたのか。

はたと気づく。
琵琶法師だ。
ちゃんと琵琶の演奏を聴いたことは、実はないのだけど。
平家物語を弾く耳なし芳一は、こんな感じではなかったか。
(発想が幼稚ですいません)
第3楽章にて、弦が切れるというアクシデントがあったけど、淡々と舞台裏へ引っ込み、張り直して、演奏再開。
こっちがどきどきしちゃった。

アクシデントといえば、もうひとつ。
私のとなりにすわったおっちゃん、演奏が始まるとほぼ同時に、舟をこぎ始めた。
クラシックのコンサートでは、私もよく気を失うことがあるんで、そこまではとがめないけど、いびきはいかんよ、いびきは。
フレーズの間にはいる「ぐう」の音は、前後3列までは確実に聞こえていたと思う。
(何人かは振り返ってたし)
奏者にまで聞こえるのではないかと、気が気ではなかった。
なぜに私がそんな心配をせにゃならん?
このおっちゃん、目を覚ましてたのは、弦が切れたときと、演奏終了の拍手のときだけ・・・。

さて、この石坂兄弟は来月27日に福島県三春町にて、昨年の震災、原発事故で被災した方々を応援するため、チャリティコンサートを開くとのこと。
チケットはすでに完売のようですが、詳細はコチラ
あれから1年。
復興の道は、まだまだ遠く険しいけれど、あの音色に少しでも多くの人の心が癒されるように。




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2012年02月26日

Cosi fan tutte

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昨日は、朝から読み始めた、映画「ドラゴンタトゥーの女」の原作にずっぽり。
登場人物の多さとスウェーデン語の名前に格闘しながらも、やめられないとまらない。
私の読書の定位置(昼寝の定位置でもある)、カウチに寝そべって、晩ごはんのしたくをそろそろ始めにゃいかんなあと思いつつ、夕方まで読んでいた。
と、ケータイからアラームが。
私は手帳は使わない主義で、スケジュールはPCとケータイで管理。
あれ、なんかあったっけ?と見たら、「Cosi fan tutte 730pm」とメッセージ。

げ〜っ。
忘れていたわけじゃない。が、明日(つまり今日)だと思い込んでいた。
2月3月はHong Kong Art Festivalのシーズンで、コンサートやらバレエやら、毎年10公演くらい足を運ぶ。
何のチケットを買ったかすら、覚えきれないのに、その日程まで記憶できるわけがない。
よって、アラーム付きでPCに入れちゃうわけ。
(何度か失敗してるし・・・)
それが功を奏し、よかったね、高いチケットムダにしなくて、なんだけど、出かけるつもりは全くなかったんで、すっぴんだわ、ジャージだわで大騒ぎ。
ダンナをせかし、車を飛ばし、会場にすべりこんだのは、まさに序曲が始まる数秒前。
とりあえず、間に合ったんだけど、駐車場から会場まで走る走る。
テニス以外で走ることなんかめったにないんで、ダンナとふたり、席でぜーぜーはーはー。
しばし酸欠状態で序曲を聴いたのであった。

さて、Bavarian State Operaの演奏による、モーツァルト作曲、オペラ「Cosi fan tutte」。
私には、演奏やヴォーカルの良し悪しを批評するだけの知識も才もないので、楽しむことに専念する。
演出がなかなかカジュアルで、グりエルモが客席におりてきて歌ったり。
わずか1mの近距離からのバスは迫力もん。
現代のフェミニストだったら、女性蔑視だと抗議しそうな内容だけど、天才モーツァルトのアンサンブルはやはり美しい。
フェルランド役がイケメンでしたよ。

posted by やすぞう at 07:56| Comment(0) | ブラボー! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月18日

Richard V

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実はちゃんとシェイクスピアを観たことない。
高校の英語のサイドリーダーの授業がシェイクスピア(「シーザーとクレオパトラ」であった)で、あまりのつまらなさ(K先生、ごめんなさい)にトラウマとなってしまい、このトシになるまでよけて通ってきたような。

なんで行く気になったかというと、かのケヴィン・スペイシーがリチャード3世を演じるからに尽きる。
オスカー2つ取った役者の舞台とあって、チケットは半年ほど前に予約販売。
1280HKの高額なれど、ナマのカイザー・ソゼに会えるチャンスを逃すものかと、即申し込んだ。
そのかいあって、前から3列目の真ん中というすんばらしい席入手。
役者さんたちの飛び散る汗やつば、こめかみがぴくりと動く微細な変化まで見えたよ。

一応、ストーリーはおさえておかねばなるまいと、原作の日本語訳を10日ほど前から読み始めたのだけど、サイドリーダーのトラウマにとらわれて、なかなか進まず。
結局、Wikiでおおまかな概略を仕入れる。
だんなにいたっては「王様になりたくて邪魔なヤツを全部殺しちゃう男の話」。
K先生が聞いたら「ダイナミックな訳だねぇ」とあきれることであろう。

つまんなくていねむりこいちゃったらどうしようなんて心配は無用であった。
現代にアレンジされた演出(舞台監督はケイト・ウィンスレットの元だんな、サム・メンデス)もあったかと思うが、私の情けない英語力でも(5割くらいしか聞き取れない)おいてきぼりにされることなく、最後まで楽しめた。
そしてそして、ケヴィン・スペイシーの存在は圧倒的。狡猾で邪悪なグロースター公(リチャード3世)がチャーミングに見えてしまうのであった。

それにしても400年前に書かれたストーリーなのにちっとも古さを感じない。
人間てあんまり変わってないということかな。

こっそり撮ったカーテンコールの1枚。真ん中の白くとんじゃってるのがケヴィン様。
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posted by やすぞう at 08:39| Comment(0) | ブラボー! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする